■ 入山者は自己責任の自覚を ■

(入山者は警報装置の確認を)
 入山が出来るようになった東側でも、活動はおさまったわけではありません。安全確保のため、すぐ噴火につながるのかどうか不確かでも、気象台が臨時火山情報を発表した場合には、警報装置を作動させます。サイレンや赤色灯は天候条件によっては遠方からは確認できない場合があります。地図に示された警報装置を必ず目の前で確認し、点灯していないことをチェックしたうえで進んで下さい。万一、赤色灯が点灯時には、最短時間で下山できるコ−スを選んで下山してください。異常時には、ラジオやヘリコプタ−による呼び掛けもします。携帯電話での役場などへの問い合わせにも対応しますが、警報装置は現地での唯一確実な情報伝達手段ですので、入山者の自己責任として、必ずチェックして下さい。登山口、下山口での登山者カ−ドの提出も確実にして下さい。

(西側への立ち入りは禁止)
 大地獄谷〜黒倉山〜姥倉山の西側では、水蒸気爆発の可能性を否定できません。水蒸気爆発は事前の警告が出来ないと思いますので、立入禁止の表示のある西側(鬼ヶ城分岐から鬼ヶ城、不動平からお花畑方面、平笠不動小屋付近等)には絶対立ち入らないで下さい。大地獄谷で最大規模の水蒸気爆発が起きた場合、径十センチ程度の噴石が平笠不動小屋まで降る可能性があります。(上坊・焼け走りコ−スは平笠不動小屋を通らず東側に付け替えられています)薬師火口周辺でも厚さ十センチ以上の降灰の可能性があり危険です。 水蒸気爆発が起きた場合は勿論、地獄谷や黒倉山の噴気が異常な時はには、役場等に連絡すると共に、東に避けるル−トを選んで速やかに下山して下さい。気象台や行政機関は、活動の監視と警報伝達に責任をもって対応します。八号目山小屋には監視員が常駐します(宿泊はここのみ可)。登山者の方々も、山での自己責任を自覚し、事故なく岩手山を楽しんで欲しいと願っています。

6市町村広報 2001年7月掲載より


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